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毎日の食卓に花鳥風月の心をのせて

 明治19年、東京・茅場町の地に誕生した西洋料理店「彌生軒(やよいけん)」。勝海舟や大山巌、樺山資紀ら時代の名士たちも愛したその場所から、私たちの歴史は始まりました。時代がどのように変わろうとも、一杯のごはんと温かな食事を通じて人々を笑顔にする使命は少しも変わりません。その脈々と受け継がれてきた想いと美意識を、9枚の襖絵が描く日本の美しい花鳥風月の風景に重ね合わせました。

 雄大にそびえる富士と、その手前で静かに咲く梅の花。力強さとやわらかさが同じ空間にあることで、風景は美しい調和を生み出します。炊きたてのごはん、やさしい味付け、毎日食べても飽きのこない安心感。やよい軒の食事は派手さより、心地よい調和を大切にしています。自然の美しさがそうであるように、本当に大切なものはさりげなくそこにあるものです。

 水空に広がる雲と、水の流れ。その中をしなやかに泳ぐ魚の姿は、絶えず流れる命の流れそのものであり、巡る自然の動きは日々を生きる力を教えてくれます。焼きたての魚、彩り豊かな副菜、そして、ごはんのホッとする温もり。毎日を支えるエネルギーが、やよい軒の食卓にあります。流れる水のように、身体にすっとなじむ食事をしっかり食べて、また次へ。

 静かに佇む一本の木、そして月。広がる余白。必要以上に語りすぎないわびさびの美しさは、心に深い余韻を残します。やよい軒の食事もただ栄養を補給してお腹を満たすだけではありません。余計なことをせず、必要なものを必要なだけ。しかし必要なものにはとことんこだわりが詰まっています。忙しい日常の1コマだからこそ、心に余韻の残る食事を届けたい。

 食べることは整えること。おなかと心を満たし、さりげない毎日を豊かにする大切な時間。やよい軒は明治のあの日から、今日も変わらない真心であなたの日常を心地よく整え、満たします。